伝統的ヨーガはココロを制御するものですが、いきなりそれをやれと言われても難しいですよね。
ですから、はじめはココロと繋がっているカラダを使って、
自分を「観察」してみます。
カラダにごく軽い負荷をかけてみる。
手のひら同士を押しあったりすると、筋肉が緊張しているのがよりはっきりと実感できます。
まっすぐに立っているかどうかよくわからないときは、
立ったまま前後左右に体を動かし、足の裏の感覚や、全身の筋肉を観察してみます。
どちらかに「偏り」があれば
など、必ずどこかの筋肉が緊張していることがわかるでしょう。
その偏りを修正して真ん中に立つようにすると、体重が均等に分散されそれまで緊張していた筋肉が緩んできて、フッと楽になります。
かたよりによる極度の緊張は内臓や呼吸器系にも影響します。
ですので普段からバランスの取れた立ち方で偏りをなくしていけば、余分な筋肉の緊張が緩和されてカラダへの負担が少なくなります。
こうしてカラダを観察しているうちに、多くの皆さんはココロについても同じことがわかるようになります。
つまり、「心の偏り」にも気づきます。
毎日多忙な日々を送り、頑張ることが当たり前のようになっていると、感覚がマヒして自分のココロの状態への気づきが遅れてしまいがちです。
病気になってはじめて、過剰なストレスにさらされていたことに気づく場合も少なくありません。
ヨーガでは、こうした不調和から病気が生じてくるとの考えから、病気予防のためには
普段から自分の心身に「偏り」がないかどうか
のチェックを習慣にし、もしかたよりが見つかったらすぐにニュートラルな状態に戻してあげるようにしましょう。